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銀月のソルトレージュ   著:枯野瑛

銀月のソルトレージュ ひとつめの虚言  枯野瑛   富士見ファンタジア

(後半に軽くネタバレあり)

最初のところがちょっとやぼったいというか退屈な、
または違和感があるという印象をもった。

そこでの行動の理由が物語中で単純なものでないと
過去を通して説明され、それがまたヒロインの行動への何故と
絡んでおもしろみがあるのだけれど、なんかなぁと思ったのは事実。

とはいえ不安定なというか曖昧なというか崩れそうなというか、
なにか微妙な関係・状態を書くのはうまいなぁと思った。

真ん中から後の展開はかなり引き込まれた。
流れとしてフォーマットに沿っている感もあるのだけれど、
過去の描写と今の主人公の行動の被せ方がいい感じ。

なにより少年の覚悟と姿勢はとてもよい。
特に物語終盤にかけての行動は
まさに物語のヒーローはこうでなくては、というそのものだ。

ヒロインの行動もそうといえる。
その行動原理の一貫したさまと内心にある苦悩を
押しつぶして行動しようとするそのさまがよい。

まぁなかなかにおもしろかった。諸手を挙げておもしろかったとも
言い難いのだがつまらなかったとは絶対に言わない。
続くのなら買い続けるだろう。

でもあの終わりで続くのか?
どうあっても今回の視点となった野郎がキーになっていると思うのだが。

ちなみに、もしあの野郎が死んでそのままで終わっていたのだったなら、
まじか、すげぇ!と叫んで無条件作家買いリストに入れていただろう。

…ところでゆらゆらをなんとか文庫化してくれませんか。

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