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スプライトシュピーゲル 1  著:冲方丁

スプライトシュピーゲル 1
著:冲方丁    絵:はいむらきよたか  富士見ファンタジア

オイレンのほうと合わせて買ってきたのだけれど、
表紙を見比べて、カラーイラストを見比べて、
露出高いほうではなく、おっぱいでかいほうから読み始めました。
オイレンはそのうちに。(オイレンシュピーゲル1の感想はこちら

やはり、なんだかんだでうぶかたも短編をつくるのがうまいね。
この巻にしても、始まり、三人それぞれに焦点を当てたそれぞれの話、
始まりとの対になり、オイレンの存在を強く意識させ、
なおかつこれからを思わせる最後の前後編と
短編で作る一巻のつくりとして見本のようなものじゃなかろうか。

そして一つの話のつくり、短編それぞれでのつながりと共通の様式、
一巻を通しての話の対応もしっかりおもしろい。
第一話と第六話でのコーランの一節の在り方の対比あたりは
特におもしろいかな。
類型的な様々な記号や断片からの組み立てがうまいのだけれど、
しっかりおもしろいものに形作っているのが流石。
アゲハのキャラがいい感じ。

文章はあのヴェロシティの類で、最初はかなりとっつきにくい。
ただ、結局これも慣れてしまえばどうということも。
まあ、最初はやたら目に付くが。
(追記:斜線の使いかたは基本的に情報併記としての使いかたで、
完全に句読点の代わりとしているわけじゃないしね。)

あとがきでなんか壊れ気味なのが気になって、
残酷な未来が付きまとっているように感じられるのも怖いのだけれど、
続きが読めることを期待したいな。
すごくおもしろいとまでは言わないがちゃんとおもしろいし、
それにたぶんうぶかたなら一定の水準以上を常に作るだろうし。


…テロを現代情勢と結んだまま使うとは大胆だなぁ。
相手は言論封殺の前科があるのに。この世界情勢が怖いのに。
でも、今だから書けるというのもあるか。
今なら不当な扱いとはいえないか。ありふれた一つになりえるか。
どの宗教にしろそういう面なんて探さずともあるなかで、
はっきり表立ってしまっているものね。

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