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バイオテクノロジーの経済学

バイオテクノロジーの経済学  「越境するバイオ」のための制度と戦略
著:小田切宏之  東洋経済新報社

分析の書かな。さまざまなデータを用いて実態からの分析と進むべき方向の提言。著者が前文で述べるように深さでなく、網羅的であることを選択しているからというのもあるからか、提言としての印象は薄いけれど。しかし、バイオに絡んだ企業や研究における課題や現状の把握としては広くデータを持ち出して考察しているのでなかなか有意義か。
もっとも、この分野をよく知らない自分にとっては、と付け加えておくけれど。

研究開発における経済的側面からの見方など、あくまでも視点が経済からのものであるということにおもしろみがありました。

以前読んだ「ソフトウェア企業の競争戦略」では競争戦略をはっきり述べ、実際の行動指針につながるような分析だったけれど、こちらは実際の行動指針を述べるという方向にはいっていない印象。企業として国として経済学的に最適な行動や在り方がどうであるか、現在どのような行動をそれらがとっていて、その行動の将来的変化、および変化するべき事柄を述べるけれど、具体的な、いってしまえばこうすれば儲かる的な方向は言わない。(「ソフト〜」においても、実例をだし失敗企業が大多数と述べて絶対の成功などないことを含んでいるが、それでも「成功するためには」というスタンスが感じられた。)
なんというか、ずっと客観的というか、立ち位置が離れているような印象を受けた。
まあ、そういう書だと前文にあるのだけれど、印象がけっこう違うなぁと感じたのでメモる。

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