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PiPit!! ~ぴぴっと!!~

 PiPit!! ~ぴぴっと!!~  著:和智正喜 絵:シバユウスケ  MF文庫

 うん、まあ百合ものかな。軽くてコメディタッチです。物語にしろ百合にしろ。コメディというほど笑いに偏ってはいないけれど、まあMFらしくてライトノベルっぽいとはつまりこんなって感じな。頭にアンテナ突き刺して操るという設定を、その絵面のびみょーなまぬけっぽさに重きをおいて使っている感じ。キャラも物語もそのびみょーなまぬけっぽさが伝染していて、どうにもぬるくて平和。だから、穏やかでぬるくて百合っぽい話が好きだったりするとまあありだなーと思ったりするわけです。つまり、まあありだなーと思いました。

 序章での設定とキャラ紹介がすごい軽くてすんなり流れてタイトルのぴぴっとってのと繋がるあたりがなにか変に気持ちいい。主人公の清香のあまり深く考えずに行動理由軽くて言葉が暴走だったりが読んでてリズムよくてなんか和む。でもただただ軽く流れそうなそんなキャラなのに、ヒロインの舞子に頭のなか全部見られた、好きだってのも知られた!といって悩んだり恥ずかしくなったりなんか悲しくなったりとはする。それがあって存在感も出てる。舞子の、了承もとらず清香にアンテナぶっさしたことと、頭のなかのぞかれた事を知ってショックな清香への謝罪もいい感じ。

 清香と舞子なわけですが、好きになった理由が一目惚れで好きになる過程がどうこうとかないんです。でもそのあっさりばっさりな身も蓋もない理由が全体の軽くてなにかまぬけな雰囲気に溶け込んでいてむしろそれがいい。濃いぃく百合ではないし。

 ただ、物語としての締めはいまいちでした。それまでの流れからまったく脈絡のない終わらせ方とまでは思わなかったけれど、うっとうしい理由で行動していた人物が説得され改心めでたしでどうもつながりとしてすっきりしない。まとめに入るまでに感じたおもしろさや心地よさの部分と、どうも違う方向で結がつけられる。中途半端にぬるくて平和で無難で誰も傷つかない。もちろん、最後派手に暴れるようなものを期待していたわけでもないが、なんかいまいち。

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