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幽霊列車とこんぺい糖 メモリー・オブ・リガヤ

 幽霊列車とこんぺい糖 メモリー・オブ・リガヤ  著:木ノ歌詠  著:尾崎弘宣  富士見ミステリ

 こいつ、ガチだった。百合として。話もまた。系統としてはたまに富士ミスに現れる、言ってみれば砂糖菓子系?な話で、けっこう暗く深く沈んでる。救いがある話にはなってる。でも、世界がいびつで人物もゆがんでいる。半分は確実に壊れているなかで、主人公とリガヤの壊れながらに生きてるさまにひきつけられる。

 正確にいえば壊れていびつであると把握できるのは後半で、結局最終的に主人公は自殺しねーだろーと思いつつ読んでるとどんどんこの作中の世界と人物の壊れているさまを見せられる。薄くゆっくりとだけれど鬱々としたものが読んでて心に積み重なっていく。自分の好みとしては、最初からすべて突きつけられるともうやってらんない読んでらんないくらいに壊れてるのだけれど、次第に了解していく形だからか、むしろどういうことになっているのかにひきつけられて先が気になってしまう。

 おもしろかったと素直にはいいがたい。百合として、もうごちそうさまですってものだったけれど、この壊れていびつな世界にはどうも鬱々とされてしまって素直におもしろかったと言えない。でも話にはのめり込んだ。この人が次に何だすかも注目すると思う。(この人のデビュー作のときはつまんねわかんねって感じの感想を2chに投下してたが。そういえば百合好きだという情報もあったな。)


 しかし、えろいなこんぺい糖。雰囲気での演出が物足りなく感じるが。生の側に連れ戻したキスに対し、過去の姉妹でのキスはベクトルが死のほうか。同じ行為で違う意味というのはいいものだよね。…という方向に気楽で百合で頭ゆるめな感想書こうとちょっとは努力したのだけれど、どうもこういう感想になっちゃった。

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