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少し変わった子あります

 少し変わった子あります  著:森博嗣  文藝春秋

 久しぶりに森博嗣。ちょっと立ち読んでみたら楽しくて楽しくて買ってしまった。やはり人物の思考がおもしろい。世界と人への視点と思考や感覚のよってたっている基準点が、おこがましい言い方だが自身と共通しているところもあって、おもしろい(もちろん、探せばどんな人とだって共通部分はあるけれど、探してそうとああこれはと自然にうなずくのとでは違いもあるはずで)。

 場面場面は基本とても静かで、そして登場人物もまた少ない。毎回の短編の基本構成もほぼまったく変わらず、しかし毎回のこの不思議な場とつきあいからの思考の発展がおもしろい。ただ静かなところで女性とさし向って食事をしているだけで、派手さもなくいろもなく、なのに「ははぁなるほどそのとらえかたはありだね」と思える。価値を見いだせる。

 なかなかおもしろく。でもミステリがどうとかストーリがどうとかの視点で読んだらご愁傷様になる気がする。出版社としてはそちらに含みをもたせたあらすじや紹介にせざるを得なかったのだろうけれど。

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