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2008年7月の16件の投稿

カクレカラクリ

 カクレカラクリ
 著:森博嗣  講談社ノベルス

 この男二人好きだなー。馬鹿さ加減とオタ加減が。スティールの塗装がとかさびがとか、マニアックなところに注目をする。しかし、朽ち果てようとしている人工物に対するその感覚はわからなくもない。

 カラクリと、男二人の趣味と、人工物に対する視点がおもしろかった。人が作り上げたものに、人がその時間と規模のスケールに魅せられる。天才で解決しすぎなきらいはやはりあるけれど、人工物への畏敬がなかなかいいな。

 たまに森博嗣を読みたくなる。登場キャラクタの思考が実にしっくりとくるのがよい。ミステリ部はそれほどどうこうではないが、そこで生きている人物の思考がおもしろい。

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銀色ふわり

 銀色ふわり
 著:有沢まみず 絵:笛  電撃文庫

 最後に電撃文庫を買ったのはいつだったか。いつからかなんとなく意地で電撃を無視してたが、挿絵が笛だということで買い。まあ、意地なんてそんなものだ。

 絵がすばらしかった。ハコイヌがいる!?とかで終わると語り足りないのでもうちょっと。

 ずいぶんゆっくりで丁寧な進行だなと思った。展開の起伏に派手さがない。正直に言えば、あーこいつはなんか唐突に大変な出来事(家出か消失か)ってのが発生して主人公がんばってはっぴーなステレオタイプかなーと予想しながら読んでいた。しかし、そんなイベントがない。あるのはともにゆったりとした状況の開示と打ち解けていく経過。けれどそれに退屈も不満も感じない。そのゆっくりとした描写がむしろ心地よく、引き込まれた。

 主人公の性格とその描写が押し付けがましく感じられなかったのも好感だった。けっこうずいぶんな家庭環境で、また「現状主人公一人だけ」なんて存在なのに、気負いが薄い。かといって無気力までいかず、行動しないことやニヒリズムへの苛立たしさを感じることもない。

 ゆっくりとしていて、なのに確かに変化がそこに存在している展開がよかった。また、終始ゆったりとしながら話を作ることができている作者がすごいなと。ついでには、こうまで続刊を前提とした話を出せるレーベルとしての地力を感じた。


 さらについでに、設定部分に関しても多少興味がわいた。
 生きてるものを直接に知覚することができず、そして相手にも認識されない、そんな存在をどうやって赤ん坊から育て上げたのかに強烈に興味がわいた。人間の子供は(哺乳類全部そうだったかな)しばらくの間それ単体では生存できない。そんな存在を、さらに周囲が認識できず、周囲も認識できない存在をどう育て上げたのか。どのように栄養を与えたのか?栄養摂取を学習させたのか?できないことじゃない。けれど、自分で想像した場面の図はひどく機械的になりすぎて(気分はマトリックス)、どうも気持ちが悪い。それをはっきりしたいなという思いと、そこまでして育てた動機が気になった。

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雨月物語

 改訂版 雨月物語―現代語訳付き
 著:上田秋成 翻訳:鵜月洋  角川ソフィア文庫

 たまには気まぐれを起こしてこういうものも読んだりする。きっかけは東方のSS(作品集54:風花幽夢抄)なんですけれどね。

 翻案小説という解説を読んで、毎度のことながら昔の人の頭のよさ、勤勉さに頭がさがる。そも、典拠としたものを読者が理解し、その上で作られた物語を味わうことを狙ったなど、残念ながらついていけない。いや、現在であってもそういった作りが存在していることは理解し、読んだこともあるだろうが、おそらくはまったくもってそういった視点からは見ていないだろう。すべて、そのままとして受け取っている。

 惜しいなぁ。物語の見え方が変わるというのに、一つそのものとしてしか見ることのできていない自分自身が惜しい。

 物語としてだけみても十分に楽しめ、描かれる情景もすんなりとイメージできた。このエントリと並んでいる小説らと同じように楽しめた。菊花の約などこれぞまさに漢の約束と感嘆ものだ。…しかし、こういう解説を読むと欲が出てしまうものだな。いましばらく、解説を意識しつつ現代語訳でなく古典部分でも読み眺めてみようか。

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クドリャフカの順番

 クドリャフカの順番
 著:米澤穂信  角川文庫

 傑作だ。
 多視点によって文化祭のイベントらしさ、今まで行動と言葉で判別されていた各キャラクターの感覚の違い、全員が徐々に十文字に関わっていく様子などをページが進むごとに体感できるのがおもしろい。特に福部視点は存分に文化祭の楽しさを味わえる。しかし、なによりも苦いのがよい。

「さあ、期待してるよ、ホータロー」

 期待という言葉を真っ正直に解説されて、それでこの言葉に青春を感じずにいることは不可能だ。意外な一面を発見したとき、自分にはできないことを友人がやりこなせたとき、それに何をおもうか。当然のように、何も感じずに受け入れることができたのはいつからか。疼きを抱いて、向き合って、なおも期待してると言葉に出せるこやつに青春を感じずにどうしろというのだ。イベントを十分に楽しむ姿がまたなんともいえない疼きを深める。

 古典部の主人公以外の3人、そして本筋の物語、どれもが同じだ。期待と青春を思い知らせる。愚者のエンドロールでの入須の言葉がよみがえる(直前に読んだからではあるが)。こいつは本当におもしろかった。文化祭の楽しさと期待という言葉を存分に味わった。

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愚者のエンドロール

 愚者のエンドロール  
 著:米澤穂信  角川文庫

 人が死なないミステリで人が死ぬ話をどう持ち込むか。なるほど、自主制作の映画の謎解きとしてなら、確かに物語上人が死なないが死ぬ話だ。

 入須というキャラの描写がすごいな。単に入須がでる時の本人の描写だけでなく、物語としてその人となりを表しているのが実におもしろい。そして終盤に語らせた言葉がまさに青春ではないか。努力して努力して、それでも届かない相手が、自分は運がいいだけだと言ったなら、言われたならばいろいろ通り越して滑稽になるもやむなしだ(発言した当人にとっては至極まっとうのセリフとしか言えなかったりもするのがなおさらに)。次の巻でも関わってくるこの心理の持ち出しがおもしろい。

 主人公の性格に対して、それをどのように動かして行動させるか、今回はその部分に苦味と狡猾さと暖かみを感じておもしろかった。

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まりあ†ほりっく 3

 まりあ・ほりっく 3
 著:遠藤海成   MFコミックス アライブシリーズ

 かなこさんの変態ぶり、ギャグキャラぶりにみがきがかかっておりますね。男キャラが増えたと思ったらこっちも変態か!ギャグキャラ一直線。

 キャラクターもそうだけれど、内容としてもギャグ方向へおもいっきり踏み込んでるなー。半分(いや、さらに半分で1/4くらい)ほどまじめに進行で落とす、そのまじめ半分(1/4)もなかなかと思いきや、15話以降は最初から最後までって感じに。突き抜けたというか、インパクトの与え方がいいな。

 あまり複数の回がつながった話があるわけでないので、逆に会長と鞠也の関係がまたなにか話としてつながるのかと気になるところ。しかし、鞠也が実は男って設定がなにかどうでもよくなってきた。

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東方SS読んだ 少女材料ほか

 そういえばプチのほうは一ヶ月ほども読んでなかった。

真型・東方創想話作品集 57
・手品師と人形遣い  S.D.
咲アリだーと節操なく喜んだ。咲夜さんをちょっと少女趣味っぽくしてるかな。きっかけと、ささいなひと時とで構成されていたけれど、なかなか自然にやわらかい咲夜さんってのもいいなと。

・痣が残る程に  ねじ巻き式ウーパールーパー
気のせいか、最近霊文が印象に残るような。寿命話でもあるけれど、霊夢だからなのか、それとも博霊の巫女だからなのか、そういう話でもあるなーと思いました。そう見ると、今回は文に特にあらわれてはいますが、同じ行動をとるのが文に限られない、霊文にかぎられてないわけで、先の話としておもしろく感じられました。

・黎明  Seji Murasame
なんとなくみずたたきさんとこの同人誌を思い出した。情景と、それが移り変わる様子がいいな。真冬から次第に春へ向かう、その移り変わりが景色と登場人物たちの行動から素直に感じ取れて。

・天空のデリカテッセン (前)  反魂
最近実験作が多いかな、という印象だったけれど、今回はそういうわけでもなく?俗人の常識から外れたさまに十分笑えつつ、笑える行動が懸念と思案の種になり続いていく、衣玖さんの天子を見る目に変化を加えていくという展開がなかなかおもしろく。どのような結末に、感情に至るのか、過程が楽しみです。

・北京の蝶の羽撃きが紐育に嵐を齎す小話  ねじ巻き式ウーパールーパー
藍さまの気が触れたようです。

・バックストーリー  顧みる者
たまにはこんな設定の紫もいいね。

・ふうじんしょうじょ  電気羊
外での早苗さんの特別と、幻想郷での早苗さんの普通との対比がなかなかおもしろく。

・星空と少女  小宵
これはよい特別なイベントのない秘封。特別がなくても描ける、関係がわかるってすごいと思うのです。

・少女材料  salome
人形遣いの強調がいいなぁ。意識的な行動によるアリマリに注目しても十分にごちそうさまというものだけれど、無意識として人形遣いを発揮し操るという視点でみるとぞくりとくる。そして、にとりと紫の描かれ方がすばらしい。紫のうさんくさくて理解できない怪しさと妖しさの表現がすごい。


真型・東方創想話作品集 56
・しすこん。  白
これはよいしすこんな秋妹。姉への評価に不満を持つ妹と、情景や役割の表現がいいなと。


真型・puti作品集 29
・美しき人間の日々  つくし
タイトルがいいなぁと思った。妹紅のいつもの日々なのかーと読んで、タイトルを見返して、いいなぁと。

・河城にとりの窮屈  弱
このオチは予想外だった。

・純ブライダル  司馬漬け
うん、いくらなんでもそれは。吹きだしてしまったのでまけ。

・メイド長アパレル事情  無線操り人形
確かに、常にメイド服だとして特に疑問がわかない。

・天子と衣玖さんの他愛もないやりとり  kt-21
他愛もないけれど、当人たちにとっては他愛もないというわけでもないですね、はい。

・安楽椅子探偵は闇夜に微笑む  ちょ~さ
メタを入れたコメディがおもしろかったです。無理矢理をサクマリだからとかレミレイだからとか、すばらしい解決方法(笑)


真型・puti作品集 28
・なんでもない一日  ちょ~さ
フィーバーな人視点ってけっこう珍しい。なんでもない一日というのが、フィーバーな人でなくてその他の人にとってのなんでもない一日を指しているのがなかなか。まったりとよい一日を味わえました。

・君の髪に詠う我が心  間歇泉
あまい。アリマリに持っていかれたというか、魔理沙ずいぶんとふぇちぃな。

・Rain  白
なんておもわせぶりな。けれど叩き崩してからの雰囲気はけっこう好きです。

・異変再び  はむすた
こうまかんがたいへんなことに。キャラ追加パッチ出たりするのかな。

・美味しいキノコはキスの味  みつば
えろいな。

・プラム・レイン  まのちひろ
こんな梅雨なら悪くない。見える関係と空気がいいな。人間三人の空気が。

・アリスのうららかな一日  樽合歓
もうこの関係はたまらんです、はい。アリスのお株を奪うような周囲の少女っぷりがもうだめだ死んでしまう。

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ソード・ワールド2.0リプレイ 新米女神の勇者たち (2)

 ソード・ワールド2.0リプレイ 新米女神の勇者たち (2)
 著:秋田みやび、グループSNE 絵:中島鯛  富士見ドラゴンブック

 2巻にしてソーサラーがレベル4とか、まだ多少あれと思ったり思わなかったり。

 なにかものすごい足引っ張ってんなーと見えつつ、微妙にろくでもない意味がくっついてるといい目だったりなメッシュがキャラたちまくり。しかしウサギ族のマスコットっぷりにしろロリメイドルーンフォークの拠点にしろ、NPCの種族が多様だなー。

 そっか、エルフの国で300年とかってなると、女神も信者たちに新米扱いされたとて不思議ってないものな。タイトルの新米女神ってのになるほどと納得。キャンペーンがけっこうでかい話で大事にどう関わらせるのか楽しみなんだけれど、しかしさりげに5話のシナリオえぐいなー。生き返らせることできるということで多少やわらいだけれど、年齢設定生かすとはすごいなーってもんだけれど。

 まあ、でも、なかなかおもしろかった。

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聖痕のクェイサー 5

 聖痕のクェイサー 5
 原作:吉野弘幸 漫画:佐藤健悦  チャンピオンREDコミックス

 ああ、あいかわらず変態だった。なんかほっとした。なんか根元のところでアッチにいっちゃってるのに、その上に積み重なっている話がまじめにおもしろく熱いという構図はそれだけでもおもしろい。設定のアホウさで話をごまかさないのがいい。

 ずっと、まふゆが戦力にならない状況がおかしいなーと思ってた。百合でいくならたぶんまふゆいつか目覚めるかなんかだよなーと。ついにお膳立てが。

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天獄 4

 天獄 4
 著:うたたねひろゆき  ヤングジャンプコミックス

 今月はなんかぐろいなーという口直しに読むべきものではなかった。そんなにしっかりと内臓を描かなくてもいいじゃないかー。

 人形の表しがおもしろいな。連載のほうのとも被るけれど、いってみれば味方側の、主人公?側の存在でも強く人形としての面を表にだした。敵も味方も人形が主戦力になっていて、けれど人形のありかた、求めるものに違いが生じている。なかなか。

 …まあ、話の全体の方向ってのを忘れたというか理解できてないというかの状態にあるんですけどね。。こうして単行本になると数話単位でのつながりはわかるのだけれど。

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ウルトラジャンプ 8月号

 なんか今月ぐろいよ!血がびしゃーとか内臓がどばーとかではないが、クロスロードが一番ぐろく感じた。向こう数ヶ月、というか、もはや話がぐろいな。

 ピースメーカー、最後に生き残った人間が勝者っての気になるなー。どう折り合いをつけるのか。
 SBR、また死んだー!?大統領まで出張ってきたのか、見えなかったのがどういうことなのか、なにやら終盤戦の様相だなー。
 天上天下、妹さん。。
 銃夢、タコシー。タクシーの役割を担うとして、タコ型になるメリットがよくわかならない。地形的要因によるのかな。それとも紛らわしいが人を運ぶ役割はまったく担っていなくて、別の用途がメインなのかな。
 バイオメガ、こちらは自分の意思で姿を消して移動したように見える。となると、ヒグイデのはなんなんだろう。
 天獄、いいキャラだなぁ、指揮者。
 アガルタ、やべー、他のは全部読んでなくても一応だいたいは把握できるけれど、これはほんきでわからん。
 メビウスギア、霧香がもうちょっとがんばってれば平和に終わってたんだろうか。しかしそこで止め刺さずにか、きついことをする。
 クロスロード、これは後戻り可能なドレスアップなんですか。銃夢と行き着いてるところ同じともいえるのだけれど、どうも、こういうのにはぐろいと感じてしまうようだ。

 エッグのほう
 戦う司書と恋する爆弾、ほほう、わかりやすい悪役だなぁ。残る最後の?駒はどう動くのか、素直に爆弾としての役割を果たそうとするのかな?というか、この台風、10年に一度とか100年ぶりとか、珍しさ強調されるたびにぜってー直撃だろって確信されてきてならない。
 peach-fight! 、和む。今月ぐろかったから、やさしい話に和む。いいやつだね、王子も主人公も。これで終わりってのが残念。

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〈本の姫〉は謳う3

 〈本の姫〉は謳う3
 著:多崎礼 絵:山本ヤマト  C★NOVELSファンタジア

 見えた見えたはっきりと関連が見えてきたぞ。だが最後がよくわからないうえにこんなところで切られると困ってしまう。またこんな続きが気になるところで。

 姫の姿が見えてきて、物語の作りも見えてきて、しかし見えてくる程に前の巻を読み返したく、繋がりを確認したくなる。なにか人物も対応考えるとおもしろそうだし、確認しながら読み返したい。どういう重ねなのか。

 これはお話なのだという感覚が強かった。物語にのめりこみ、登場人物の心理に自身ものってというより、過去にこのようなできごとがあったのだという史実を読んでいる感覚。何が起こるか知っていて、しかし先を読みたくなる感覚。片方はあらかじめ悲劇が予告されているようなものだからというのもあるが、アンガス側読んでるときも影響されたのかそんな感覚が。なんだろう。

 文字を回収するごとに読者にとっても過去が見えてきたが、現在と過去がなんか同じような地点へ収束しようとしているのか?なんでアンガスは死ぬ気全開なのだ。アザゼルとの対応ならば、死ぬわけにはいかんだろうに、なぜ生きるつもりがないんだろう。

 そんな、見えてきたら見えてきたで気になることも増えたって巻。

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ささめきこと 1,2

 ささめきこと 1,2
 著:いけだ たかし  MFコミックス アライブシリーズ

 百合だーってのをどこかで聞き及んだちょうどそのときにamazonで売り切れてたのをつい先日にようやく手に入れた。百合だー。

 しかし、アケミちゃーんと叫びたくなる。

 とまれ、主人公村雨さんにしろ朱宮君にしろ、その片思いっぷりがたまりません(朱宮君ははっきりくっきり脇役ですけどね)。舞い上がって、落ち込んで、また楽しくなって、嫉妬して。たまに出てくる痛みがいいなぁ。大事なイベントよりか、ちょっとした出来事や言葉に喜んで落ち込んで、心に痛みを覚えて。その、ちょっとした、けれど重い痛み。その表現がいいなぁ。

 ギャグっぽく軽くとちょと落ち着けてと、なかなかバランスよくて笑いだけにならず重苦しくならず。百合だーってだけでなく、素直におもしろかった。

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戦女神ZERO (エウシュリー) 感想

 絶望した!けっこう無茶な理由でえろいシーンいれるなーと思ってたのに、ルナ=クリアとのシーンがなくて絶望した!!

 ちなみに戦女神シリーズに手をつけたことはなく、エウシュリーのゲームもこれが初。

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片手間ヒロイズム

 片手間ヒロイズム
 著:小林めぐみ 絵:結城心一  一迅社文庫

 食卓にビールをが出版社移って続編なんですねとか言いたくなったり。続編は変か。キャラが変わったわけだし。

 食びーではもともとヒロインを女子高生と設定してなかったためか、女子高生といってるけど実際主婦というかおばさんというかなーって感じてましたが、今回はおばさん度若干弱めに感じました。人妻でなく片想いで主婦な感覚が薄れたあたりにそう感じたのかもしれない。

 というくらいについつい比較したくなるほどに、実態は続編みたいなもんだよねって思うほどに、内容は似たようなものに感じました。おもしろかったし続きが読みたかったから歓迎なんだけれどね。無理にじょしこーせーと設定しなくてもいいのになーと思っていたので、多少無理がなくなったのも歓迎。

 いたって普通の世界から一言で(または一文で)普通でない世界になだれこみ、数行前とは世界の常識が塗り変わっているその変わりざまがなかなか快感です。短編がそれぞれオチつきながら、ゆるくつながって全体としてまとまっていたのもなかなか。しかし、この勇者の一生はなかなか残酷だ。

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東方SS読んだ 遅刻ほか

真型・東方創想話作品集 56
・貴方のレミリアは笑っていますか?  幻想と空想の混ぜ人
…ごめんなさい。最近にニコニコでアイマスでこれっぽいのみましたが(sm3852449)、現実でのゲームとプレイヤーの関係をゲーム内世界に反映させる(なにか違うかな)というのはモノを眺める視点という意味でおもしろい気分になります。

・遅刻  ごんじり
ああ、なるほど、それでこのタイトル。メインがリグルで秋姉妹。さりげに幽香が気を使ってるのかな。静葉の存在感を強く感じます。描かれる対象と、この静かさとが、いいなぁ、しみる。

・史詠む月日  乳脂固形分
なぜけーねだけ残ったか、それがなかなかおもしろく。

・あるいは そんな日々のまにまに  某の中将
なにか、目を覚まさせるものがほしくなる。あまくてあまくていろいろと維持できない。とくに顔がにやけてくずれてどうしようも。

・射命丸の一日  お腹が病気
護身完成。霊夢の競争率がまたさらに高く。

・寝子の夜  稲生
これはよいねこ。いいな、この世界。

・アリス・ボーカロイド  おしお
阿求の役割に笑ってしまった。でもまあ、東方キャラでその立ち位置ができるのは阿求だなぁ。

・2P  小山田
こーりんころすー、早苗さん編。ころすーだが、単にころすと切って捨てるのが難しすぎる。こーりんが受身でなく誰かを想っている、というのがまず珍しい。そしてこの2Pの指し示すのが、色ではないことがつらい。2P扱いと知っていてそれでもなのがつらい。

・不器用すぎる不器用なXXX  鳥頭
これはさわやかにこーりんころすー、魔理沙編。

・あさきゆめみ日  乳脂固形分
母娘なゆかれいむ。顔真っ赤な霊夢がかわいいよ!

・溺愛デスティニー  MS***
お嬢様らぶな咲夜さんをギャグでなく真剣に捉えるとこうなっていても不思議はないかもなーとも思った。

・斜陽の歌姫  太宰羊
みすちーと、その周囲の妖怪がなんとも。過去であると切り離され、整理されていることに締め付けられる思い。

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