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ICO-霧の城- (小説)

 ICO-霧の城-
 著:宮部みゆき  講談社ノベルス

 原作はやってないですよ。

 おもしろかった。分量に少々読み疲れもしたけれど。ところどころ、ゲームのプレイヤーとしての行動や視点が思い浮かぶような場面があったりで、ゲームのノベライズということをときどき思い出したりした。また、物語の逆転がよい。城主の女王が絶対の悪者と思いきや、または敵であり障害であったものが、とかね。何も知らず接していたときと、情報を与えられた後にまた見るときと、逆転し新たな視点で与えられる展開がおもしろい。

 城としきたりの設定のえぐさがまたよいね。神や魔神なんて持ち出しつつも、人によって作られ維持されている、何よりも残酷であるのは人であると示される。

 全体の設定も物語もすべて了解して最後に整理してみればかなりオーソドックス。けれど読んでる最中は次第に明かされていく設定とイコの対応、厚みのある過去が気になって先が気になってと読み進んだ。ものすごく膨らませたものだなって、原作やってなくても思う。

 過去はともかく、いや過去の城であっても、文章から思い浮かぶ場面は静かなことが多い。人のざわめきがほとんど存在しない。そして景色や建物、周囲の描写が丁寧。たぶん、そういう絵としての魅力が強いゲームなんだろうなー。

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