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東方儚月抄 〜 Silent Sinner in Blue. 底

 東方儚月抄 〜 Silent Sinner in Blue. 底
 原作:ZUN 漫画:秋★枝  一迅社

 東方儚月抄、文章の方はいつでるのだろう。雑誌形態としては今手元にあるが、漫画のほうと合わせて出たほうがいいような気がする。最後、小説の方では図書館に永琳も現れる。月の酒を飲んだ永琳の紫に対する思考が、最初のほうで紫の言っていた永遠亭が幻想郷で「人間側であることを選んだ」という言葉と対応してすっきりするのに。

 この出来事の起承転結の起が漫画側で結が小説側にあるように思えてしまう。その2つを把握すれば、幻想郷における人間と妖怪という役割を語っているとしても見ることができておもしろいと思うのだけれどなー。東方において本家に近いほどに思うのだけれど、純粋に物語としてではなく、物語によって語られる元となっている、表現の下にある設定や関係性こそがおもしろいと思う。漫画や小説にしろ、表現したいものが物語それ自体ではないよなーって思う。(逆にそのためであるのか、2次創作は物語それ自体への注力が主であると感じる。設定を想像させる作りではないと思う。「自身の考える東方の設定」を最終的になんらかの形で明言したうえでの話となり、設定を想像させない。物語のみを提供する。てるりんの人の2次創作は設定を想像させる成分が比較的に含まれている点で本家に近いかもしれない。他にも、星空観察の人は設定を想像させる作りをしている側かな。0と1で分類できるものじゃないですけれどね。)

 ま、自分自身がそう思うってだけですけどね。

 自分がそう思うという点で付け加えるならば、しかしこれは多くの賛同があると思うのだけれど、この漫画版儚月抄、レミ咲として極上の一つであると思う。主従型ながら母娘型要素が強く立場の逆転が見えるレミ咲。特に裏表紙でなにか咲夜さんが保母さんのようだと感じていたが(パチュリーも姉妹と一緒に入園している)、17話で71ページあたり、確信に至る。20話でも別世界に入ってるし。流石は500歳児。「まだ500歳」と言ってしまう文の年齢と思考への言及は一旦おいといて、寿命ネタに絡んだレミ咲のあり方に多少のアレンジをして妄想するのもありかもしれない。カリスマちっくに咲夜さんを従える形での時間経過ではなく、より甘えの強い子供としてのレミリアが次第に乳離れしていく(または一切離れない)形もありなのかもしれない。実はれみりゃものな2次は一部正しさを射抜いていたのかもしれない。鼻血だして襲いかからず、包み込む優しさを示す咲夜さんに置き換えたのならば儚月抄の関係そのままではなかろうか。

 なにか感想がどこかに逸脱して行ったように思わないでもない。儚月抄に話を戻してまとめる。秋枝の人、確かにバトルものは描けない人だと思う。その意味で少年漫画的に捉えるとつまらない。最強厨談義としてもつまらんだろう。紫が頭下げるしね。しかし、小説含め、いつもの東方であると捉えるならば、やはりいつもの東方と同じであって自分にとってはおもしろかった。幻想郷のあり方、暮らす人妖のあり方がおもしろい。絵がかわいい。レミ咲やばい。

 ……やはりレミ咲が印象に残るなぁ。小説版だと永琳の印象も残るのだけれど。

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同人感想(東方関係)」カテゴリの記事

コメント

二次の秋枝さんの淡い色っぽさを期待していたので、儚月抄はややがっかりしてしまいました。
まあ表紙が上中底と全部素敵なので、問題ないのですが。
実際に東方で感動したり興奮したりする経験は、むしろ二次の畸形的な爆発力を通じての方が多いかもしれません。
単純に、原作と二次の量的な問題もあるでしょうが。
原作は別格です。最上と断言します。
ですが儚月抄や三月精には、お手本のような印象は持ちます。
参考図書が増えた感じですね。
友人と話してて「確か儚月抄のあの場面ではさ」というように、典拠として使う感じです。
二次を語るときは、いかにそれが素晴らしいものであっても、典拠としては扱いませんからねえ。

唐突な長文、失礼しました。

投稿: 野田 | 2009年11月15日 (日) 02:29

どうも、こんにちわ、野田さん。
コメントありがとうございます。

秋枝さんの同人含め他を知っていると、「秋枝の描く東方」としてイメージするものとはちょっと違ってしまいますよね、儚月抄。(いやでも底のレミ咲は(ry

しかし、それが原作と2次の違いと言ってよいのかもしれません。設定から想像できるのに存在しない、または原作で描かれない。そんな部分があるからこそ二次が広く深くなっている、という一面があるのではないでしょうか。儚月抄はあくまで原作で、原案が神主であり、秋枝さんではないですし。

個人的にではありますが、もともと、東方の原作はその物語にエンターテイメントとしての派手さがある、とは思いませんし。しかし、設定にはある。それがおもしろい。

というわけで、儚月抄の小説版はいつでるんだーって今日このごろです。

投稿: 仙人掌(主 | 2009年11月16日 (月) 01:31

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