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2010年7月の5件の投稿

映画:インセプション

 みた。前から2列目はあまり、よくないな。少し疲れる。もう少し背もたれを倒してリクライニングにしてくれればいいのだが。

 で、インセプション。ディカプリオが他人の夢へ入り込み情報を盗む企業スパイ、でいいのかな。渡辺謙がちょっとやーさん的日本人観の入った実に行動的な企業トップ。最初と最後ひとつ前の演出がおもしろい。登場人物にも、観る側にも約束を思い出させる言葉と行動、トーテム。なるほどこいつが主人公でこいつの話だと植え付けられ、認めるほかない。そして最後、これはどっちで、彼にとってはどれが「あり」な現実になるのか?と観終わった後からずっと考えてしまった。この点で、自分の負け。

 ただ、夢のなかだからという担保があるとはいえ、多少、途中のアクションはチープに思える。夢のなかでは物理法則を曲げることもできるという点、夢を見ている身体の周囲の状況に夢自体が影響されている様子の表現は、設定だけでなく映像からも想像力が指摘されてわくわくとした。けれどアクションシーンには、特に前者はほとんど全く使われないこともあって、虚仮威しな設定で終わっちゃってたなぁ。なんだろうな。

 設定に関しては、細かくはけっこう齟齬があるように思えてならない。例えば、鎮静剤が強すぎるから死んでも目覚めない。となれば、第一段階の夢は、結局その場に一週間いなくてはならなかったのでは?あの後どうしたんだろう。また、最後水の中で渡辺謙の目が開いていたような?(しかしこの目が開いていたことは、どちらであるかを含ませる、迷わせるための布石の一つだろうとも思う。)

 最後がどうなのか、すっきりしないが、こういう強制的に考えさせる終わり方は嫌いじゃない。感情と思考を揺り動かされたという意味で悪くない。まあ、がんがんに動かされてトラウマになるときもあるが。。。


 物語についてまるで触れていないことに気づいた。ようは、夢に理想な世界作ってずっと妻と暮らしたけれどやっぱり現実戻ることにしようと夫が言い出した。でも妻はこのまま夢のなかでいいと主張した。それをなんとかかんとか「説得」して現実戻ったら妻がヤンデレ化して、トラウマでその後夫は夢にもぐるたびにヤンデレな妻と対面することになってしまった。今回ビッグな仕事を通してヤンデレ妻のトラウマを解消した。そんな話。
 設定や構成が印象に残って話はあんまり残ってないな。

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東方SS読んだ never know sistersほか

 長文感想が多い周期。そのうち力尽きていたように思う。

作品集113
 『ドロちゃん』 作者: 反魂
 こいし。開幕からの飛ばし加減に理性が吹き飛ばされる。この物語において行動を理性的に把握し受け止めようというのがそもそもの間違いなのだろう。ドロワーズ。

 『こいしっくわーるど』 作者: 超空気作家まるきゅー
 こいし。輝夜、妹紅。無意識とふわふわしたこいしの表現が巧みだなぁって。それでいて、物語としての意味のないところに意味をのくだりになにか考えてしまう。死なず、変化がないという意味で生きてもいない輝夜の、他に変化を求めて結果として自身の生きる意味を求める行為。無意識に生きるこいしが意味を見出し求める行為と。二つはともに意味のないところに意味を求める行為だよね。なんかこいしの行動の表現がちがっているようにも思うがともかく。おもしろい。


作品集112
 『太陽は沈まない』 作者: はるか
 お空。いわゆるバカキャラは、子供が投影されているよなーと思った。時間経過もので、何万年のあとのif. なにかおかしいなが、素直に結果としてそのとおりにオカシイのだと語られる。しかし、やっぱり、バカキャラへの子供としての純粋さの投影だよなーと何か自身のイメージとの相違を思わずにはいられない。

 『天子にラブ・ソングを』 作者: おつもつ
 天子、衣玖、ミスティア。タイトルから、映画をなぞったギャグパロディかなと思いつつ、なかなかどうして天子というキャラクターの掘り下げた表現としておもしろいと思う。ただの我侭娘でなく、天人としてでなく。自然と人の中心に、他と違った輝いた存在として、とね。持ち上げすぎと思わなくもないが、衣玖さんの常々冷静で微妙に毒を含んだ欠点の指摘の言葉に中和効果があり、嫌味なほどには至らない。またこの衣玖さんのキャラクター表現もいいね。天子との敬してしかし遠いわけでなくイクテンと言えるほど近くもない距離感。

 『花結び』 作者: みをしん
 幽香、霊夢。ちょっと踏まれてくる。百合じゃないよ?と言われつつ、しかしこのつかず離れずがとてもよいね。この幽香の描き方、霊夢との距離が、霊夢の対応がまたなんともよい。花に対する霊夢の立ち位置もまたなんとも微妙な位置でよいなぁ。静かな雰囲気の醸され方がなんともよい。

『母の日って、なんなんだろうね?』 作者: パレット
ゆかれいむ。あー確かに、ゆかれいむって母娘的なのあるよねーと今年もまた思うのであった。ゆかりんの愛があふれすぎていてれいゆかが難しいのだね。しょうがないね。

 『ごっこ遊び』 作者: 実里川果実
 レミアリ。れみあり!?珍しいものを見た。アリスをお姉さまと慕い、言葉に出すレミリア。なんというか、ほーよーりょくのあるアリスであってそのキャラはあってるなぁとぼんやり考えて、レミリアの破壊力高いなーってやっぱりぼんやりと考えて。なぜは多少気になるが、まあいいや。

 『ほっかほか』 作者: にあ
 カレーライスである。アリス(母)霊夢(長女)魔理沙(次女)チルノ(歳の離れた3女で幼女)だろうか。なにこのほのぼの幸せ空間。美味しそうです。

 『私がおばさんになっても』 作者: 道標
 サナレイムでゆかれいむ。歳をとっている状況を描いたわけではなく、「いつか」歳をとっても同じように、という霊夢の想いが本命なのかな。けれど見守る一人と、ともに、願わくば少し進んでともにありたい一人と。うふふ。よいね。雰囲気。


ジェネ64
 『never know sisters』 作者: 携帯砲
 古明地姉妹でちゅっちゅ。他に言葉はなし。

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東方SS読んだ 黒と白、たまに赤ほか

作品集110
 『覚り妖怪の貴重な食事風景―青―』 作者: 超空気作家まるきゅー
 こいしとフラン。なぜかこいふらって確立されてあるよね。もうひとつの、さとりの食事が甘さに満ちているのに対して、こちらは、最後はなんか甘いけれど、よくわからない。ふわふわと、互いの言葉が浮いている感じ。

 『覚り妖怪の貴重な食事風景―赤―』 作者: 超空気作家まるきゅー
 さとり。で、食事としてマリアリと霊夢と地霊のペア3人およびさとりのカップリングを想起させてあふれた感情を頂くのである。よいな!!


作品集109
 『霊夢と文が恥ずかしい姿を後世まで残しちゃう話』 作者: 手負い
 あやれいむ。文の写真をとる、という行動に、過去の一瞬を切り取るという意味をのせているのがまず見事。ただそれだけで、存在がシリアスの世界の住人になっている。いっぽうであやれいむである。最近めっぽうツンデレキャラと化している霊夢がまたやっている。文の写真が一枚もなく、しかし霊夢の移っている写真であるならば文は保存するのである。ならばつまりは、、甘い甘いとても甘い。

 『スカイマーメイド』 作者: 深山咲
 いくさん。ラジオの導入と、一輪との雲という点での接点を作っている。しかし、もっとも主になっているのはいくさんの描写、性格だろう。深海魚、海、漂っている魚というイメージを作り出している。その雰囲気が独特で、しかし違和感とはいかず、なかなかよい。


作品集108
 『文々白書』 作者: みをしん
 あやれいむ。意識すると、、な文に、どこまで本気なのか、ジゴロなのかな霊夢。によによと。


作品集107
 『だけど皆口を揃えて胡散臭いと言う』 作者: ライア
 紫。影で働いている紫。宴会に誘われず、休息のために休む紫の「いいもん」がなんかたまんない。

 『黒と白、たまに赤』 作者: 司馬漬け
 妖夢。文。話のおちが見事。書に始まり、書に終わる。どこかずれた会話であるのだが、なんとも、らしく、それでいてスムーズに進んでいく。


ジェネ62
 『四畳半を捨てよ、街へ出よう』 作者: 電気羊
 いくてん。衣玖さんが、なんというか、独女。だらだらとしておる。天子がおとなしくいいとこのお嬢さん仔猫風味。けれどなんかいいね。このだらだらとした大人に懐いている仔猫って感じな。


ジェネ60
 『キッチン』 作者: ちゃいな
 映姫とさとり。なにやら妙に仲がよい。なかなか、器用な仲の良さとその表現だと思った。

 『性的な意味じゃなく』 作者: 南乃
 霊夢。アリス。魔理沙。以前の、あんたネコなの?に近い。アリスを食べる霊夢。性的な(キス的な)意味で。よい。テンポよく、ねっちょりもしつこくもないのがむしろ読みやすく、あっさりえろいなwwで済む感じに。

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東方SS読んだ お寺と雲と、それから出店ほか

作品集106
 『らららっ らららら~~。ららら らららっ らららら~~~~!! ららら らららっ らららら~! ららら らららら らららっ らららら~~~~~~~!!!!』 作者: パレット
 レイマリ。とても強烈にレイマリだよ!なんだろうね、この恥ずかしくて、けれどにんまりと笑えてきてな感覚。

 『緑化計画』 作者: 耳かき
 イイハナシダナー。チルノ、ヤマメ。なんとも不思議な組み合わせ。ただ、直接につるんでいるわけじゃない。書き置きによるやりとりで、チルノのバカな設定がとてもうまい。いわゆる、馬鹿だから、無理といわれることでもやり続けて、結果無理を通してしまう、というそういう系統。でも良い話。

 『お寺と雲と、それから出店』 作者: わおん
 なんと一輪がメインだ。しかしながら、実によく話が出来ているといわざるを得ない。妖怪寺の雰囲気、子供がよってきている雰囲気、姐さんに心酔しつつ微妙に変態入りながらしっとりといい人な一輪がよく出ている。さりげに時間の経過もうまいのだよね、しっとり感、感慨、妖怪と人間という話にもなっている。

 『守って、護って。』 作者: リーオ
 豊姫。および月の門番とのノーマルな恋愛話? く、なんだろう、やっぱり豊姫はかわいいなと豊ちゃんかわいいよ豊ちゃんと嬉しくなるような、ぱるぱると湧き上がる黒いものがあるような。高い評価をつけたくなるような、下げたくなるような。

 『お花畑の鬼女』 作者: 無言坂
 幽香と花屋の娘ってパターンは意外に多いよね。妖怪っぽい価値観で動いている幽香がいつのまにかほだされるというか、相手の頑固さにあきれて、というのは新規性があるではない。けれど、語り口がよいのだと思う。静かな文章ではなく、語りが穏やかで静か。


作品集105
 『鈴仙が見た永遠亭における冷戦構造』 作者: おつもつ
 えーてる。なにかさらりと、喧嘩しているけれど、喧嘩も久しぶりと楽しむかのような二人の関係が、なんか夫婦な感じ? その二人の関係をなんとか戻そうと頑張るうどんげもなかなか。あれだな、キャラクターとその言葉がものすごく、理想的な形に近い。

 『熱チュウ症』 作者: 番犬
 レイアリ。あれ、どうも最近よくレイアリを見ている気がする。気のせいにも思うけれど。いいなー、これ。甘い。ねっちょりといきそうで、そのちょっと前で踏みとどまって甘い。

 『第一回幻想郷ちゅっちゅコンテスト』 作者: 多色刷五線紙
 カップリングとしては、こいさととあやさな、れいありかな。それ以外は意外性があった。ただこの作品はなんといっても観客のダメさ加減だろう。俺らがいつのまに幻想入りしているのだという、それ。カップリングのと、ちょっとだれたかなと、シチュとして甘さのあるものがれいあり(それも結末は残念)とあやさなくらいなので減点を。

 『文々。と冬の終わり』 作者: はちよん
 あやさく。なんと。設定的に細かいことを言うのならば、この時点で二人に面識がとか、フランが外出てるとか、そういう話になる。しかしそんなのはどうでもよくて、あやさくって珍しいがなんかありだなと、リリーによる春に塗り替えられる様子がなかなかよいね、となる。


作品集97
 『人形と、人形使いと、ミントティー。』 作者: みつき
 アリスとメディスン。人形をなんで作るの、というメディスンの疑問に答える形で話は進む。深い話だってワケじゃない。ただ、なんだろうな、子供が考えを固めていく過程、視野を広げて成長していく過程に見る微笑ましさだろうか、なんかそんな感じがある。

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東方SS読んだ 不燃ほか

作品集105
 『思い出の作り方』 作者: ゆきたに
 さとこい。花火大会ということで地上に二人でという話。二人で花火を見る、けれど、花火の描写も、花火を前にしての二人の描写も、いずれも主ではない。ただ、二人で観に行く、というそのことが主になっている。シリアスにまで発展しない穏やかな、欲をいえば物足りない話。

 『大人になれない魔女たちは』 作者: see
 パチュアリ。ただ、傷の舐め合いとして、というのがあまり好みではない。しかし、実はこのパターン珍しいような気もする。

 『不燃』 作者: 藤村流
 妹紅。同じ場所にはいられない妹紅と惹かれる男と。そんな物語の一つ。けれど、言葉で作る雰囲気が抜群にうまいのだろうな、藤村流の人。そしてまた、短い物語の中に時間の移り変わりが十分に表現されている。この定型の物語の表現が、二つのうまさによって静かに、確かにありえそうな話であると胸に残るものとなっている。

 『べろちゅーは世界を救う』 作者: 手負い
 分類としてはゆかれいむだろうか。藍の強烈さもさることながら、変態化紫とファーストキスと意識して(読者にも意識させて)連呼して恥ずかしがる霊夢がとても印象が強い。

 『囚われの文々。』 作者: はちよん
 あやさくや?めずらしく、また咲夜さんの口調も若干違和感あるかな?けれどこれはこれでなかなか。


作品集104
 『Eyes』 作者: 深山咲
 さとり、パルシィ。設定が原作をはみ出ていない。しかし、ものすごく綺麗にさとりとパルシィが描かれる。設定の消化と利用がうまいのだと思う。嫌われ者という設定は確かに生きて再現されているし、パルシィの妬みもまた再現されている。しかし見えている世界、すべてを妬む目が、逆説に良いところをよく見ている目であること、その心を読むことで世界の良い面が見えるという流れ。桜の情景の美しさの傍らで、嫌われもの妖怪がしかし綺麗な世界をみている。すばらしい。

 『ちょっとした看病のおはなし』 作者: コストル
 ゆかれいむ。少し気取った、という表現がなんとなく浮かんだ。少し気取った文章でふちどられる、夏風邪?でちょっと調子悪い霊夢を看病する話。病気でちょっと弱って甘える霊夢と母親のような紫、という鉄板。文章が静かに雰囲気を添えることを意識しているのだろうか、ありがちに、けれど少し違う。あーたぶん、つんでれいむではなく、ただ恥ずかしがるだけの霊夢という点も違いになっているのかもしれない

 『その一言は、狂喜と狂気どちらを生むか』 作者: 香由知凪
 レミ咲。聖が紅魔館に挨拶に、という形で進み、咲夜さんの愛がだだもれ状態を見て、レミリアに愛していると言ってみな!と勧める。で、レミ咲ちゅっちゅへと至るわけです。描写は聖による観察および言ってみなの部分であり、すでにしてさくやさんは愛がマックスな状態にある。聖の、妖怪と人間、という関わらせ方、使い方が実に適材適所。描いた単体ではなく、この話の直後にあるだろう流れを想像させてのやり方が実に甘くてよいレミ咲を描いていてすばらしい。

 『「中華料理のデザートがプリンでもいいじゃない」』 作者: 幻想と空想の混ぜ人
 紅魔館。スイーツ(笑)をめぐる一大スペクタルとなるはずであるその前哨にあたる物語。サスペンスの要素で緊迫感がありながらその題材がプリンと杏仁豆腐、果てはスイーツ(笑)である。孤独のグルメのネタも盛り込まれて、緊迫感がありながら脱力に笑える。さあこれから!で終わらせるのもギャグ臭を高める。

 『あいともに』 作者: 司馬漬け
 紫と妖夢。地底に行く紫が用心棒役として妖夢を借りていく。曰く、半人前なほうが周囲を刺激しない。キャラクターの描き方の妙かな。静かな、とらえどころのなく余裕のある紫と、武士としての用心棒としての、未熟者というよりは剣の頑固ものに近い描写である妖夢の描き方が実にそれらしく、話全体に落ち着きと、時代物のような、人斬りの雰囲気がある。なぜ襲われるかは、そういう奴らもいるんだろうであり、紫が地下に?設定と大丈夫?はまったく触れず言い訳もなく、説明は昔を思い出したと閻魔に言われたで済ます。余計なものが少なく、キャラクターのよい意味での雰囲気が出ている。

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