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東方SS読んだ 不燃ほか

作品集105
 『思い出の作り方』 作者: ゆきたに
 さとこい。花火大会ということで地上に二人でという話。二人で花火を見る、けれど、花火の描写も、花火を前にしての二人の描写も、いずれも主ではない。ただ、二人で観に行く、というそのことが主になっている。シリアスにまで発展しない穏やかな、欲をいえば物足りない話。

 『大人になれない魔女たちは』 作者: see
 パチュアリ。ただ、傷の舐め合いとして、というのがあまり好みではない。しかし、実はこのパターン珍しいような気もする。

 『不燃』 作者: 藤村流
 妹紅。同じ場所にはいられない妹紅と惹かれる男と。そんな物語の一つ。けれど、言葉で作る雰囲気が抜群にうまいのだろうな、藤村流の人。そしてまた、短い物語の中に時間の移り変わりが十分に表現されている。この定型の物語の表現が、二つのうまさによって静かに、確かにありえそうな話であると胸に残るものとなっている。

 『べろちゅーは世界を救う』 作者: 手負い
 分類としてはゆかれいむだろうか。藍の強烈さもさることながら、変態化紫とファーストキスと意識して(読者にも意識させて)連呼して恥ずかしがる霊夢がとても印象が強い。

 『囚われの文々。』 作者: はちよん
 あやさくや?めずらしく、また咲夜さんの口調も若干違和感あるかな?けれどこれはこれでなかなか。


作品集104
 『Eyes』 作者: 深山咲
 さとり、パルシィ。設定が原作をはみ出ていない。しかし、ものすごく綺麗にさとりとパルシィが描かれる。設定の消化と利用がうまいのだと思う。嫌われ者という設定は確かに生きて再現されているし、パルシィの妬みもまた再現されている。しかし見えている世界、すべてを妬む目が、逆説に良いところをよく見ている目であること、その心を読むことで世界の良い面が見えるという流れ。桜の情景の美しさの傍らで、嫌われもの妖怪がしかし綺麗な世界をみている。すばらしい。

 『ちょっとした看病のおはなし』 作者: コストル
 ゆかれいむ。少し気取った、という表現がなんとなく浮かんだ。少し気取った文章でふちどられる、夏風邪?でちょっと調子悪い霊夢を看病する話。病気でちょっと弱って甘える霊夢と母親のような紫、という鉄板。文章が静かに雰囲気を添えることを意識しているのだろうか、ありがちに、けれど少し違う。あーたぶん、つんでれいむではなく、ただ恥ずかしがるだけの霊夢という点も違いになっているのかもしれない

 『その一言は、狂喜と狂気どちらを生むか』 作者: 香由知凪
 レミ咲。聖が紅魔館に挨拶に、という形で進み、咲夜さんの愛がだだもれ状態を見て、レミリアに愛していると言ってみな!と勧める。で、レミ咲ちゅっちゅへと至るわけです。描写は聖による観察および言ってみなの部分であり、すでにしてさくやさんは愛がマックスな状態にある。聖の、妖怪と人間、という関わらせ方、使い方が実に適材適所。描いた単体ではなく、この話の直後にあるだろう流れを想像させてのやり方が実に甘くてよいレミ咲を描いていてすばらしい。

 『「中華料理のデザートがプリンでもいいじゃない」』 作者: 幻想と空想の混ぜ人
 紅魔館。スイーツ(笑)をめぐる一大スペクタルとなるはずであるその前哨にあたる物語。サスペンスの要素で緊迫感がありながらその題材がプリンと杏仁豆腐、果てはスイーツ(笑)である。孤独のグルメのネタも盛り込まれて、緊迫感がありながら脱力に笑える。さあこれから!で終わらせるのもギャグ臭を高める。

 『あいともに』 作者: 司馬漬け
 紫と妖夢。地底に行く紫が用心棒役として妖夢を借りていく。曰く、半人前なほうが周囲を刺激しない。キャラクターの描き方の妙かな。静かな、とらえどころのなく余裕のある紫と、武士としての用心棒としての、未熟者というよりは剣の頑固ものに近い描写である妖夢の描き方が実にそれらしく、話全体に落ち着きと、時代物のような、人斬りの雰囲気がある。なぜ襲われるかは、そういう奴らもいるんだろうであり、紫が地下に?設定と大丈夫?はまったく触れず言い訳もなく、説明は昔を思い出したと閻魔に言われたで済ます。余計なものが少なく、キャラクターのよい意味での雰囲気が出ている。

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